急増!スマホを乗っ取られたらどうなる?|システム警告:ウイルス感染/検出
コロナ禍でインターネット需要が増えた昨今で猛威を振るっているのが、電話を架けさせるために、電話発信画面を何度もポップアップさせて携帯を操作できないようにする詐欺やインターネット閲覧中に突然“ウイルスに感染しました”などと偽の警告画面を表示させ、早急に対応が必要などと端末にウイルスや不正アプリ(マルウェア)などをインストールさせて情報や金銭を盗み取る詐欺被害が増加してます。
目次
“ウイルスに感染/検出しました ”と警告表示が出たらブラウザのページごと閉じましょう!スマホを乗っ取られないための対策と対処法
この警告表示はあたかも利用中の携帯電話やタブレットに問題が発生したかのように思わせて、利用者を騙す手口です。
万が一、このような警告表示が出た場合は慌てずにホーム画面に戻り、ブラウザのページごと閉じましょう。
また同じページに入らない様に履歴のクリアやキャッシュのクリアなどをして様子をみましょう。
※SMSにて現在横行している、「宅配業者を装うフィッシングメール」や「ドコモお客様センターを装うフィッシングメール」を開いてアクセスしたことが原因で端末を乗っ取られた被害も多発しているので併せて注意して下さい。
※電話発信のポップアップ画面が出てきてスマホの操作ができない場合の消し方は強制終了で消えますが、できない場合は別の発信端末から「着信させる」ことを試してみてください、電話連絡はしないよう注意して下さい。
参考ニュース
NTTホームページ ドコモからのお知らせ
≫ ドコモお客様センターを装うSMS 詐欺被害1200人 1億円被害
NTT docomo ネットトラブルあんしんサポートセンター
≫ SMS不在通知詐欺が横行!その手口と詐欺対策にできること
警告画面の指示に従って操作してしまった場合
警告画面の指示に従ってアプリをインストールした場合はホーム画面からアプリを探してアンインストールをすれば問題ないはずですが、念のためセキュリティアプリにてチェックしておくとより安全です。
また、勝手にサブスクリプション型サービスを契約させられている場合もあり、その場合アプリをアンインストールしただけでは解約にならず、知らずに毎月/毎週、自動的に定額課金されている場合もあるのでそちらの確認もしておきましょう。
※サブスクリプションとは、毎月/毎週期間の定額課金でサービスや機能の利用権を得る契約。
サブスクリプション解除方法については下記記事をご覧ください。
≫ サブスクリプション解約方法
※また最近の手口では、クリックしてアプリをインストールさせられた時点で料金が発生している場合もあるので、各サービス企業へ連絡をして確認することをお勧めします。
ウイルス感染していないか確認する
ウイルス感染していないか確認する前に
1 アプリが勝手に起動する、覚えのない発信履歴、LINE履歴がある
携帯画面に傷があったり、水滴が付いていると誤動作する場合があります。
1 何もしていないのに異常に動作が遅くなったり、異常に熱を発する
利用中の端末の不具合やバッテリーが劣化している可能性もあります。
ウイルスや不正プログラムアプリの可能性があります
・2段階認証に登録してある端末に覚えの無い端末がある
SIMスワップ詐欺(下記に詳細)被害の可能性があります。
・アプリが勝手に開いたり閉じたする
遠隔操作をされている可能性があります
・覚えの無い発信履歴やLINEなどの履歴がある
不正に情報収集をしている、または知人への二次被害が考えられます。
・何もしていないのに異常に動作が遅くなったり、異常に熱を発する
バックグラウンドにてカメラやアプリ、位置情報収集をしているなどの可能性があります。
端末がウイルス感染をしている場合は上記の症状がでる場合があります。
このような症状が続いて起こるようであれば端末にウイルスが存在する可能性があります。
昨今、フィッシング詐欺の種類や被害が増加しています。
SIMスワップ詐欺といわれる詐欺師が携帯通信事業者(NTTやKDDIなど)を騙してスマートフォンの電話番号を別のデバイスに勝手に移植したり、フィッシングメールを介してマルウェアをデバイスにインストールさせて2ファクタ認証リストに勝手に入り込む詐欺行為があります。設定確認をして覚えのない端末を削除しましょう。
▶ SIMスワップ詐欺の手口とその対策
ウイルスに感染していた場合の危険性は?
ウイルスに感染してしまうと端末を乗っ取られる状態になり、第三者によって端末を勝手に操作されたり、情報を盗み取られるといった恐れがあります。
実例を元に乗っ取り被害に遭った場合どのようなことが起こり得るのか確認しましょう。
個人情報の漏洩による二次被害
私たちの使う携帯電話には友人や家族などの様々な関係者の個人情報がいくつも入っていますよね。
悪意のある攻撃者はその個人情報を狙っています。
1 メール版の“オレオレ詐欺”のような実際にあった事例を紹介します。
乗っ取った携帯電話利用者の名前で「緊急事態でお金がすぐに必要なので貸してほしい」とメールをアドレス帳の知人に対して複数送信し、受け取った知人が不審に思い本人へ連絡をして乗っ取られていることが判明したという事例があります。
1 知らない間に加害者になっていた実際にあった事例を紹介します。
最近急増しているのが「宅配業者を装う不在通知」や「携帯電話大手キャリアを装う利用料金の未払通知」と題したフィッシングメール(SMS)からURLを開いてしまい情報窃取されたり、不正なアプリをインストールさせられギフトカードを不正に購入されるといった被害に遭うケースです。
ウイルスに感染している場合、このフィッシングメール(SMS)を知らない間に自分の携帯電話番号から勝手に大量に送信されていることがあります。
知らない番号からの着信が突然増えたり、「迷惑メールがあなたの番号から届いた」と言われた場合は乗っ取られている可能性があります。
アカウント[ID][パスワード]を乗っ取り不正利用される
携帯電話には様々なネットサービスのアカウントが登録されていると思います。
TwitterなどのSNS、Amazonなどのショッピング、銀行口座のネット管理、オンラインゲームと多種多様あるかとおもいますが、こうしたアカウントの重要なログインIDやパスワードが窃取される恐れがあり、勝手に投稿されたり、ゲーム内アイテムがなくなったり、ネットバンキングへ勝手に送金されるなどの可能性があります。
遠隔操作にて盗聴・盗撮される
携帯電話を乗っ取られていると内蔵されているカメラやマイクも遠隔操作にて勝手に起動させることができるため、日常生活のプライベートが第三者に筒抜けの状態にある恐れがあります。
信じがたくて想像するだけで恐ろしい話ですが、実際に事件として逮捕者が出るニュースにもなっています。
この遠隔操作を可能にする経路はウイルス感染以外にも、カフェや空港などにある無料WI-FIやそういった場所に悪意のある者がWI-FIアクセスポイントを作りアクセスしてくるのを待ちぶせている場合、それを利用してしまうことで、端末情報を盗まれて遠隔操作される場合もあるので無料だからといって安易に繋がないよう注意してください。
位置情報を把握される
携帯電話のGPS機能は様々なアプリに連動していることが多く、GPSを全く使わないということはあまりないと思います。
その位置情報機能を悪用して位置情報を収集し行動パターンを把握することで、「いつも来る、〇〇に来ているのだが至急でお金が必要」などと行動パターンから、より信憑性のある内容の電話やメールを本人になりすまし、知人や友人に連絡することで二次被害に繋がるリスクが大きくなる恐れがあります。
被害に遭わないための対策と対処法
この種の詐欺の目的は金銭、個人情報、パスワードなどの重要情報です。
被害に遭わないための対策はそれらを守ることにあります。
詐欺との初めの接点をしっかりブロックできれば関わることはなくなります。
詐欺に遭わないための7箇条
7 突然表示されるウイルス感染セキュリティ警告は殆ど詐欺だと認識する
J 端末のバージョンを最新のものにしておく
7 2ファクタ認証を導入する
J 提供元が不明な無料WI-FIは極力接続しない
7 身に覚えの無いメールやSMSのURLを開く前に必ず確認をする
J セキュリティソフトを入れウイルス感染チェックを行う
7 ログイン情報(アクティビティ)をこまめに確認するようにする
パソコン、スマートフォンのセキュリティ対策をしっかりしておこう
デバイスセキュリティ対策として、スマートフォンのソフトウェア・アップデートをして常に最新版にしておくことと、ウイルス感染の脅威からデバイスを保護するのに欠かせないものはセキュリティソフトです、この両方を常に最新版にしておくことでウイルス感染防止に繋がります。
セキュリティソフトを購入検討中の方に最もポピュラーなセキュリティソフトの中からおすすめの3本を紹介します。
個人で使用しているデバイス(PC・スマホ)を単体から複数台まで総合的に保護可能で、カード情報などを抜き取ろうとするフィッシング詐欺などの脅威からも安全に保護できます。もちろん多様化するウィルス侵入も防いでくれます。(対応OSについては各動作環境をご参照ください)
【セキュリティ対策】2ファクタ認証を設定してアカウントをより安全に保護しよう!
2ファクタ認証のとは – 2ファクタ認証の必要性と設定方法
関連記事:MicrosoftやWindowsを装うサポート詐欺が横行中です。
パソコンやタブレット版のセキュリティ警告詐欺も流行しているので注意して下さい。
セキュリティサポート詐欺の手口と対策
ウイルスに感染したなどの警告画面と警告音が突然現れる「Microsoftセキュリティサポート詐欺」の手口や見分け方、画面の操作ができない時の対処法や対策などをまとめました。また実際に遠隔操作されてしまった、被害に遭ってしまった際の復旧作業手順を図表で解説しています。
乗っ取り被害に遭った場合の対処法
心当たりのないアプリを探して削除する
ダウンロードした覚えの無いアプリは不正アプリの可能性があるので、アンインストールを行いましょう。
無料アプリなど気軽にダウンロードでき便利なので、ついついたくさん取ってしまいがちですが、端末内にアプリの数がたくさんあると不正アプリが忍び込んでいてもなかなか気が付きにくいことがあります。アプリ整理を定期的に行うように心がけるとより安全です。
端末を購入当初の状態に戻す“初期化”をする
基本的に端末を購入した当初の状態に戻す“初期化”を行えば、ウイルスは消えますが、取っておいたバックアップデータをそのまま復元してしまうとウイルスも一緒に復元してしまう恐れもあるので、初期化を行った場合はバックアップデータの復元は行わない方が安全です。
端末自体を買い替える
端末自体を買い替えてしまえば、ウイルス問題も解消されます。
買ったばかりでという方にはなかなか厳しい判断になるかと思いますが、最終手段として安全のためにも買い替えをすることで安全に携帯電話を利用できるようになります。
※状況によっては携帯キャリアやAppleなど各関係企業への問い合わせをして下さい。
おわりに
フィッシング詐欺の被害はここ数年で3倍以上に急激に増加しており、フィッシング詐欺の最盛期といっていいほど横行しています。
フィッシング詐欺の手口や内容も日々変化し巧妙化しております。
交通事故と同じようにいつ事故に巻き込まれるかはわかりません、私自身も被害者になりうるかもしれません。
他人事ではなく、いつ何時、誰しもが被害者になるかもしれないということです。
警視庁調べでは詐欺被害者の9割が「自分は大丈夫と思っていた」との調査結果もあります。
おわりに詐欺被害に遭わない為の最も初歩的な事でありながら、最も効果的な心得を紹介します。
詐欺被害に遭わないための2つの心得
- 情報
今どのような詐欺の種類と手口があるのかを知り、頭の片隅に入れておく
詐欺に遭遇した時に「ちょっと待てよ」と立ち止まることが出来れば被害に遭う可能性は大きく下がります。 - 知識
正しい対処法を知り、被害を未然に防ぐ
詐欺の被害に遭ってしまった際に最も重要なのは「時間」です。
時間が経過すればするほど、解決の道や手がかりは失われていき、取返しのつかない状況になっていきます。
被害に遭った時に、慌てずに正しい“対処”“対応”をすぐにできるようにしておくことが大切です。
情報、知識は財産であり、財産を守ります。
警視庁発表で近年の平均詐欺被害総額は年/約340億円に上ります。
これは年/365日で単純にわり算すると、一日で約9千万円を詐欺へ支払っていることになるので驚きです。
皆様も詐欺の被害に遭わない様、気を付けましょう。
≫ 詐欺注意【ハッカーに追跡されています! 】ご使用のiPhoneの接続がハッキングされ、誰かに追跡?
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