Microsoftセキュリティサポート詐欺の手口と対策|見分け方と警告画面の消し方

Microsoftセキュリティサポート詐欺-警告画面Windowsウイルス感染

  

MicrosoftやWindowsを表記する「Microsoftセキュリティサポート詐欺」に関する手口や見分け方、画面の操作ができない時の対処法や対策などをまとめました。
また実際に遠隔操作されてしまったり、被害に遭ってしまった際の各種問い合わせ先や、コンピュータの復旧作業手順を図表でわかりやすく解説しております。


 

Microsoftセキュリティサポート詐欺とは

セキュリティサポート詐欺の手口と対策のイメージ画像
セキュリティサポート詐欺とは、スケアウェア(Scareware)詐欺の一種で、パソコンやタブレット端末でインターネットを閲覧中に突然、「ウイルスに感染しました」などの警告アラーム音と同時にパソコン画面に「トロイの木馬ウイルスに感染」や「個人情報が危険にさらされています」などのマイクロソフトのサポートを装った偽の警告メッセージを表示させます。この警告表示はあたかも利用中のパソコンやタブレットに問題が発生したかのように思わせて、利用者を騙す手口です。
この警告表示と警告音を鳴らすことで不安を煽り、さらにパソコンのカーソルが勝手に動き出して画面の操作自体ができなる為、そうした状況で冷静でいられるのは容易ではありません。
そうしてパニックに陥ったターゲットに対して、「すぐに対処が必要」「至急」「今すぐになどと早急に電話やチャットの対応をするよう求めてきます。画面に表示された電話番号に連絡したりチャットに応答した場合、偽りのサポートプラン代金の支払い要求や、重要な問題を取り除くためなどと偽り、パソコンの遠隔操作を要求されます。
もし遠隔操作を許可した場合、ウイルスなどの悪意のあるソフトウェアがインストールされて情報が盗まれる可能性があります。

画面操作ができない場合

画面操作ができない場合の対処方法
1.キーボードの[Del]+[Alt]+[Ctrl]3つのキーを同時に押す
2.出てきた画面の[タスクマネージャー]を押す
3.ブラウザを選択し[タスクの終了]を押す

特に連絡をしておらず、何もないようであればキャッシュとCookieの消去をして様子をみてみましょう。
キャッシュと Cookie の消去

遠隔操作を許した場合

実際にサポート詐欺の遠隔操作でパソコンを乗っ取られた女子大学生が室内を撮影されるなどして怖くなり金銭を支払ってしまった事件があります。
朝日新聞デジタル記事
これは条件が揃わないと不可能ですが、まず遠隔操作をされた際に不正なプログラムをパソコンにインストールされていることが考えられます。
一覧をインストール日順に並び替えて、不正なプログラムがないかを確認してアンインストールしましょう。覚えの無いものや怪しいものはプログラム名を調べてみるといいでしょう

プログラムのアンインストール方法

プログラムアンインストール方法解説
1.画面左下[スタート]を押し、設定(歯車マーク)を押す
2.設定画面から[アプリ]を押す
3.[並び替え]を押し[インストール日付]を選択
4.対象のアプリを選択し[アンインストール]を押す
(コントロールパネルからも行えます)


 

「システムの復元」の方法

システムの復元とは簡単に説明すると、「コンピュータを過去の状態に戻す」です。
コンピュータには重要ファイルをあらかじめ作成した復元ポイント(コンピュータの動作に問題が発生したときにシステムを復元するためのバックアップ)があり、システムの復元を行うことでコンピュータの状態を任意の復元ポイントまで戻すことができます。
したがって、もしも悪意のあるプログラムがインストールされた可能性があるのであれば、インストールされる前に戻すという方法もあります。

– 注意点 –
・復元ポイントが作成されていない場合は、システムの復元を行えません。
・システムの復元は、トラブルの解決を保障するものではありません。
・大事なデーターはバックアップを行ってからリカバリーすることをお勧めします。
・リカバリー方法はご自身の利用しているメーカーのサイトで確認するかサポート窓口にお問い合わせください。

 

「システムの復元」方法の解説
システム復元方法解説

1.画面左下[スタート]を押し、設定(歯車マーク)を押す
2.設定画面から[システム]を押す
3.設定内のシステム一覧から[詳細情報]を選択
4.詳細情報の下の方[システム保護]を押す
5.システムプロパティ内にある[システムの復元]を押す
6.復元ポイントを選択し[次へ]を押す
7.[完了を押す]

遠隔操作を許した場合は必ずセキュリティソフトにてウイルス感染チェックをしましょう

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偽システム警告の見分け方

このようなScareware詐欺は「フィッシング詐欺」にもよく似ている点があり、ユーザーを信じ込ませるために実在する著名な企業の名前や商品名を装い、ネット広告などネット上に存在します。サポート詐欺の警告画面にも「Microsoft」や「Windows」などの著名な名前やロゴが表示されているのもそのためです。
信頼できる企業だからといって安易に信じこまずに、金銭や情報を送信する際には確認をするように注意しましょう。

Microsoftサポートよりサポート詐欺についての注意喚起内容を抜粋しました。
・Microsoftはエラーメッセージや警告メッセージには電話番号を記載しません。

・Microsoftはビットコインやギフトカードの形式でサポート料金を請求することはありません。
・Microsoftは個人情報やクレジットカード情報をこちらからメールや電話で聞くことはありません。
・Microsoftはサポートを提供するという名目で、こちらから一方的に電話やメールで連絡をすることはありません。

上記に記載されているものが1つでも当てはまれば、Microsoftサポート詐欺ということになります。

遠隔操作にてサポートを行う全てが詐欺というわけではないですが、警告画面に表示されていたように「今すぐに対処が必要」「今すぐに連絡してください」など“緊急性”が高い内容が含まれるものは詐欺の可能性が高いくこの種の詐欺の特徴といえます。

Microsoftサポート詐欺の金銭被害に遭った場合

支払方法は主にGoogleplayなどの電子マネーをコンビニエンスストアで購入してくるように指示され、そのギフトコードを電話で伝えるか、クレジットカード決済を勧められクレジットカード情報を送信させられます。
この支払方法はどちらも詐欺の手口で、ギフトカードの場合は匿名性が高いサービスのため足が付きにくく、支払ってしまった場合は取り戻せる可能性は極めて低いといえます。また、クレジットカードでの支払いをした場合はクレジットカード情報が盗まれ、第三者による不正利用がされる可能性が高いといえるでしょう。もしも怪しいサイトにクレジットカード情報を送信した場合はすぐにカード会社へ連絡し停止の手続きをするようにしましょう。

虫眼鏡と検索サイト

クレジットカード会社「電話番号一覧」

緊急で連絡先がわからない方は電話番号一覧からお探しください。
各クレジットカード会社「紛失・盗難」Webサイトを記載しております。
カード発行元・曜日・時間帯を確認の上でお問い合わせ下さい。

» 電話番号一覧へ

 

金融機関情報を伝えてしまった場合

該当の金融機関を確認して連絡しましょう。
問い合わせ先がわからない方は下記リンクより検索して連絡しましょう。
一般社団法人 全国銀行協会

届出と通報・相談

金銭的なトラブルや被害がある場合
消費者ホットライン(独立行政法人国民生活センター)
お住いの都道府県を確認して連絡しましょう。

警視庁サイバー犯罪対策プロジェクト「フィッシング110」

おわりに

フィッシング詐欺の被害はここ数年で3倍以上に急激に増加しており、フィッシング詐欺の最盛期といっていいほど横行しています。
フィッシング詐欺の手口や内容も日々変化し巧妙化しております。
交通事故と同じようにいつ事故に巻き込まれるかはわかりません、私自身も被害者になりうるかもしれません。
他人事ではなく、いつ何時、誰しもが被害者になるかもしれないということです。
警視庁調べでは詐欺被害者の9割が「自分は大丈夫と思っていた」との調査結果もあります。
おわりに詐欺被害に遭わない為の最も初歩的な事でありながら、最も効果的な心得を紹介します。

詐欺被害に遭わないための2つの心得

  • 情報
    今どのような詐欺の種類と手口があるのかを知り、頭の片隅に入れておく
    詐欺に遭遇した時に「ちょっと待てよ」と立ち止まることが出来れば被害に遭う可能性は大きく下がります。
  • 知識
    正しい対処法を知り、被害を未然に防ぐ
    詐欺の被害に遭ってしまった際に最も重要なのは「時間」です。
    時間が経過すればするほど、解決の道や手がかりは失われていき、取返しのつかない状況になっていきます。
    被害に遭った時に、慌てずに正しい“対処”“対応”をすぐにできるようにしておくことが大切です。

    情報、知識は財産であり、財産を守ります。

警視庁発表で近年の平均詐欺被害総額は年/約340億円に上ります。
これは年/365日で単純にわり算すると、一日で約9千万円を詐欺へ支払っていることになるので驚きです。
皆様も詐欺の被害に遭わない様、気を付けましょう。

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